概要

國學院大學辯論部は「言葉」を探求する大学公認部会です。

國學院大學の前身・皇典講究所の時代から続く、学内最古のサークルのひとつとされています。

私たちは「書く」ことと「伝える」ことに関して、日々研究と実践を行っています。ここでは普段の私たちの活動についてご紹介します。

弁論について

 弁論とは、自説を広く伝えるために「言葉」を用いて、聴衆の「説得」を試みる営みです。

 本邦では傾向から「政策弁論」と「価値弁論」に大別されますが、いずれにせよ問題点を明快に示し、論理立てて話すことが求められます。

 そもそも弁論とは、古代ギリシャにおいて議会、法廷、公衆の面前などで聴衆を魅了・説得するためのテクニックとして発達したもので、アリストテレスやキケロによって体系化され、今日までその内容が伝わっています。これはとても普遍的な技術であり、生活の中で「自分の意見を述べる」あらゆる場面で活用が見込めます。こと大学生においては、就職活動等の面接の機会で必須になるスキルでしょう。

國學院の弁論

 当部では毎週水曜日の4限・5限の時間に常会を開いており、國學院の在校生でしたらどなたでも見学が可能です。

 ここでは様々な形式で弁論の作成・発表を行いますが、普段の活動ではどちらかというと、その時にホットなニュースやトレンドの話題についてとりとめもなく話したり、あるいは整理して分析したりするのが主です。

 話題も国内の政治についてや世界情勢に関するもの、人の生き方や在り方について考えるもの、果てはゲームやタピオカに至るまで本当に様々です。分析を通じて意外な問題点が浮き彫りになったりして、そこから弁論作成に繋がることもあります。これは任意参加ですので、空いている時間のみに参加するなどしていただいても構いません。

 たまに研究発表などと題して、自分の主張を短めにまとめて発表し、質疑応答などを行う即興のミニ弁論大会を催すことがあります。また、渋谷という立地を生かして、不定期に渋谷の街を始めとした都内のスポットを訪れ、話題について深堀りしたり、新たな話題や諸問題について検討したりします。

 当部ではSlack等のシステムを使ってオンラインでも政策論議ができる環境を整えています。時にデジタルを駆使しながら自分の問題意識を表現し、またはその方法を模索することで、弁論術を身につけるための基礎的な力を養うことができます。

弁論大会

 当部では例年12月に学内大会を実施しています。部員は大会の出場を目指して、基本的に数ヶ月から半年程度をかけて原稿の準備や発表の練習を行っていきます。

 毎年9月頃に行っている夏合宿では、上級生やOBOGが原稿や声調の指導を行うのが恒例になっています。大会では社会の様々な分野で活躍されている先輩方をお招きして審査を行います。その時のフィードバックを生かして、また次の弁論の準備を進めます。

 大会では持ち時間10分という制約の中で、いかに上手に自分の問題意識をまとめ、かつ分かりやすい言葉で聴衆に訴えかけ、共感を得られるようにするのかを競います。

 これとは別に、当部では例年10月に開催される大學ホームカミングデーに併せて「現代政治研究発表会」も開催しています。こちらはレギュレーションが少し違いますが、学内大会同様に弁論披露の場として、有志による発表を行います。

 ※詳しくはページ上部の「当部について」から「大会紹介」をご覧ください

弁論協議会

 当部は大学弁論系サークルによる弁論協議会に加盟しています。ここでは年に一度共同で「全日本学生弁論大会」を開催したり、加盟部会同士の交流を通じてより広い知見の獲得や相互研鑽が図られています。

 弁論界は大学を跨いだ交流が活発であり、例えば各大学が主催する大会に弁士が出場しあう、合同で研修会が開かれるなどの人的往来が年中あります。特に様々な大会への出場と入賞を目指して弁論に取り組むことは、より優れた弁士になろうとするモチベーションになるでしょう。

2020年4月現在で交流のある他大学部会は以下の通りです


AMC

学長杯が行われる本学学術メディアセンター

主にパソコンを用いて資料を収集します

煮詰まったらゲームをすることも

演練を通じて声調を鍛えます

渋谷の街全体でフィールドワークをします

毎年9月に合宿を実施しています

現代政治研究発表会の様子

学内大会(鎌田杯)の様子

拓殖大学総長杯

日本大学桜門杯

Kokuben's Data

正式名称 國學院大學 辯論部
創部時期 不詳(遅くとも1892年の本学資料には記載あり)
部室 渋谷キャンパス:若木会館113号室(1階エレベーター手前で、書道研究会さんと同室です!)
たまプラーザキャンパス:引っ越し作業中(追記予定)
郵便送付先 〒150-8440 東京都渋谷区東4-10-28「國學院大學辯論部」行
メールアドレス
Twitter @kokugaku_benron